INTERVIEW

先輩インタビュー

INTERVIEW
#11

日本とタイでの経験を活かし
中国・上海の拠点で挑戦中。

M.Sさん

海外子会社

上海日研食品有限公司
部長
(2014年新卒入社)

※所属・仕事内容は取材時の情報です

⽇本‧タイ‧中国で商品開発をした経験を持つSさん。⽇研フードに⼊社して⾃分が成⻑したと思うポイントは「自分の意見は周りにしっかりと伝える必要があり、それができるようになったこと」と話す⼀⽅、「物事を円滑に進めるために、関連部署にしっかりと根回しをしてバランスを取りつつ業務を進められるようになったこと」とのこと。現在も海外勤務を続けているSさんが、⾔葉や⽂化の違う環境でどのように⼈間関係を築いているのか、そして、この経験を⽇本でどのように活かしていきたいかをお聞きしました。

MY CAREER STEP

入社1年目

入社、1年間工場で研修をした後、研究開発部へ配属

5年目

タイ⽇研フードに半年間出向し、現地で商品開発を⾏いました

5年目〜

同年、上海日研食品に出向。商品の開発以外にも、生産や人材育成まで任されるようになりました

世界各地で商品開発
日々の研究が
自分の成長に。

私がこれまで開発を手がけたのは、たとえば大手食品メーカー様の商品のベースになるような調味料や、中国国内の日系、中華系、その他外資系メーカー様で使用されるスープの素など。さまざまな商品の開発に携わっています。入社して最初は研究開発部で粉末飲料の開発、次に調味料の開発を担当しました。お客様からの要望を形にした給茶機用のインスタントティーや野菜の色を綺麗に残した調味料の開発など、日本での経験や知識がその後各国で商品開発を行う時の大事な土台となりました。

⼊社5年⽬にタイ⽇研フード(海外⼦会社)へ出向することとなり、現地でタイ市場向けの商品開発を担当することに。わからないことだらけだったので、まずはタイの⼈の味覚を知るためにスーパーを回って現地の食品を買い込み、研究を重ねる⽇々を送っていましたね。半年後には日本に帰国する予定でしたが、今度は中国‧上海の⼦会社に駐在しないかという話をいただき、その年に中国に⾏くことになりました。海外で仕事をすることが楽しくなってきたし、世界各地で商品開発ができるなんて、何よりも⾃分の成⻑になると思ったんです。

中国に来て私が最初に取り組んだのは、何をおいても中国語の勉強です。⽇本⼈同⼠なら⾔葉も通じるし、すべて指⽰しなくても⾏間を読んで察してくれますが、海外でその“常識”が通⽤しないことは、タイで痛感していました。ですから最初の半年間は現地の語学学校に通い、徹底的に中国語を学び、⾔葉の壁を乗り越えたんです。中国語でコミュニケーションがとれるようになると、中国の⼈はとても親切で、困っている時も助けてくれてありがたかったです。

知見を深めて
新しい部署を
立ち上げたい。

現在は上海⽇研⾷品(海外⼦会社)で商品開発を担当しています。これまで、中国市場向けに「泡椒(パオジャオ)」というスパイスを粉末にした調味料や、⽇系企業向けに企画した昆布とシイタケのうまみ成分を組み合わせた調味料などを開発し、中国国内や東南アジア、アメリカなどにも出荷してきました。

開発以外にも、製造現場で問題が起きた時のサポートや、製造後の品質保証、原料の受け⼊れ、中国⼈スタッフの育成なども担当しています。時には、中国の販売会社である味研貿易の営業パーソンに同⾏して取引先様を訪れることも。実質、上海における開発‧⽣産関連のすべてに携わっていることになります。

中国に来て驚いた⽇本と中国のビジネスの最⼤の違いは、1案件ごとのスピード感です。⽇本では事前に関係部署と相談‧すり合わせをしながら慎重に開発を進めていく⼿法がスタンダードですが、中国では「明⽇には欲しい!」という急ぎのオーダーが珍しくなく、⾃分の裁量で迅速に判断して取引先様の課題を解決しなくてはならないケースも多いんです。⼤変ですが、その分⼤きなやりがいも感じています。

将来的には、⽇本、タイ、中国で開発を経験したという強みを活かし、⽇本に戻ってからすべての海外拠点をまとめてサポートする部署を⽴ち上げてみたいと思っています。そのために、まだしばらくは上海で海外の⾷品ビジネスについて知見を深めていきたいです。

ある1日のスケジュール

DAILY SCHEDULE

07:30

出社

前日のメールやネットのニュースをチェック。

08:00

始業

08:15

ミーティング

中心メンバーとともに本日の予定を共有。その後、打ち合わせなどを行います。

10:00

開発業務

商品企画や商品開発などの作業を開始。

12:00

昼食

13:00

開発業務

午前中に企画した商品の試作などを引き続き行い、その結果をもとに少しずつブラッシュアップしていきます。

16:00

事務作業

開発以外に生産の管理なども担当しているため、必要な書類作成の事務作業を行います。

17:00

帰宅

家に戻ってからは夕食づくり。お昼に食堂で中華料理を食べるので、夕食では極力つくらないようにしています。

MESSAGE

求職者へのメッセージ

仕事をする上で大切なのは、先入観を持ち過ぎないこと。特に海外で仕事をする場合、思いもよらない事態が起きることは珍しくありません。そんな時、臨機応変に 行動できるよう、何事も柔軟にとらえるマインドを持っておくと良いと思います。