異動した当初は
焦りもあったが
周囲に助けられた。
入社してから生産部のスプレー課で天然調味料の生産の仕事をしてきました。機械の操作ができるようになるまで時間がかかりましたが、仕事を一通り覚え、生産計画に従って自分で考え、後輩を指導する立場になると、ものづくりの仕事がますます面白くなっていきました。
しかしそれと同時に、ものづくりとは別のことに興味を抱くようになったんです。生産部が順調に稼働するためには、原料が安定して供給されることが欠かせません。では、その原料を扱う資材部は、原料不足の解消や原料の品質や価格安定のために、どのような仕事をしているのだろう。そんな興味が湧いてきて、いつか資材部の仕事も経験してみたいと思うようになりました。入社13年目、念願の資材部への異動が実現した時は嬉しかったですね。
資材部異動当初は仕事の様子を見て「大変なところに来てしまった!」と素直に焦りました。なにしろ原料の供給は生産に、仕入価格は商品の原価に直結するため、責任は重大。また以前は後輩を指導する立場でしたが、私はここでは新人でわからないことばかり。幸い周囲は優しい人ばかりで、分からないことは聞けば親切に教えていただけたので、苦労した場面は少なかったように思います。ただ一つだけ苦労したのは、電話対応。生産部ではほとんど社外の方と関わることがなかったため、電話で仕入先様とやり取りする時は、恥ずかしながら今でも少し緊張します(笑)。